ゴールデンカムイ 聖地巡礼 道東巡り 〜1日目阿寒湖〜
移動
阿寒湖までは旭川からバスで移動。旭川〜釧路までのバスが出ていて(1日1便)途中阿寒湖に停車します。
札幌からだと、バスか特急おおぞらで釧路駅まで向かい釧路から路線バスで阿寒湖へ行くのが早いと思います。
5時間ほどのバスの旅で13時過ぎに阿寒湖に到着しました。
ボッケ
12巻120話
引用:ゴールデンカムイ 12巻120話
「ボッケだよ 谷垣ニシパ」
先週のゴールデンカムイ。冬の阿寒湖で撮影した綺麗な写真使えてよかった。今こそ自粛なんてせずに是非、北海道へ行ってお金使って頂きたいです。よろしくお願いします。 pic.twitter.com/xLbr6KXzeM
— 野田サトル (@satorunoda) 2018年9月12日
ということでボッケへ向かいます。今回泊まった阿寒湖荘さんのすぐ裏が遊歩道になっていました。
阿寒湖畔エコミュージアムセンターから歩いて10分くらい…?でボッケに辿り着きます。ボッケまでの道のりはかなり整備されているので歩きやすいです。
ポコポコしてました。
作中で登場する植物も自生してます!毒としてお馴染みのトリカブト、オオウバユリ(10巻91話)、ニリンソウ(7巻63話)、フクジュソウ(5巻47話)*1、ミズバショウ(7巻64話)*2
ミズバショウは夏になるとクマがよく食べに来ます。樺太アイヌは「クマが食べる草」として「イソキナ」と呼んだそうです。
引用:ゴールデンカムイ18巻173話
「マリモ喰えよぉ」ってされてた所?
根っこぽさもあったのでこれもそれっぽくみえる…(空洞ないけど)まあ、森なので…倒木はやっぱりいくつかありますね。上の方の木の根元が野田先生が取材に来た際はもっと根っこぽさがあったかもしれない。
阿寒湖
めちゃくちゃ綺麗な湖でした。水が本当に綺麗で透明でした。だからこそマリモがいる訳ですね。
冬は18巻171話で出てきた「霜の花」も見られます。
引用:ゴールデンカムイ18巻171話
所謂「フロストフラワー」ですが、阿寒湖以外だとなかなか見ることは難しいと思います。というか阿寒湖以外であんまり聞いたことがない…結構条件が細かくて当てはまる場所はなかなか無いと思います。
「フロストフラワー」が育つには、いくつもの自然条件が必要です。
まずは、湖の表面が凍っていて、氷の上に雪が積もっていないこと。そして、その氷があまり厚くないこと。ワカサギ釣りができるくらい十分に氷が厚くなってしまうと、水蒸気が立ちにくいので、霜ができづらくなってしまいます。
次に、気温がマイナス15℃以下であること。氷の表面から立ち上る水蒸気が一瞬にして霜になるには、空気がキーンと冷えていなければなりません。放射冷却で冷え込みが厳しい朝などは、出会えるチャンスです。
そして、風が吹いていないこと。せっかく夜中に霜の花が育っても、朝方に風が吹いてしまうと一瞬にして消えてしまいます。引用:冬の朝、凍った湖面が一夜で幻想的な花畑に !! 神秘の花 「フロストフラワー」(tenki.jpサプリ 2015年02月12日) - 日本気象協会 tenki.jp
観光船もおすすめです。(HP→阿寒観光汽船)
今回は利用しませんでしたが、はるか昔に乗ったことがあります…*3
観光船に乗るとマリモ展示センターを見学できます。天然のマリモがいます。作中で登場したイトウ(5巻47話)にも出会えます。
阿寒湖といえばやっぱりマリモなのでマリモ展示センターはかなりおすすめ。
カムイコタン
全力の逆光。
夜。かっこいい。
色んなお店やオンネチセ(記念館)、イコロ(シアター)等があります。
公式HPがとても丁寧でわかりやすいです。→トップページ - 阿寒湖アイヌコタン
オンネチセ(文化伝統・創造館)
開館日:夏季(5~11月) 毎日
冬季(12~4月) 土曜、日曜、祝日年末年始は除く
開館時間: 9:00-17:00
入館料: 500円
アシㇼパさんの服として紹介されたアットゥシの衣類等が展示されています。また、文化体験ができる空間もあり木彫りや刺繍などが体験出来るみたいです。
こちらの特徴は過去に使われていた物も展示されているのですが現在活躍されている阿寒湖アイヌのアート作品も展示されているところだと思います。面白い空間で楽しかったです。
ポンチセ
ポンチセというのはアイヌ語で「小さい」「家」です。個人的にチセ=家で『最終兵器彼女』を思い出します。
昔のアイヌの民家を再現したもので中には当時の生活民具等が展示されていました。
阿寒湖ならではのまりも祭りに使うザルの展示。
アイヌシアターイコロ
現在ロストカムイ、火のカムイの詩、古式舞踊の三種類が公演中です。全て公演時間は約30分。
価格はそれぞれ違います。受付でチケットを購入することも勿論可能ですが、コタンのお店やホテル等で当日公演が始まる前まで割引で購入可能です。私はイオンカードの割引が一番お得だったのでイオンカード提示の割引価格で受付で購入しました。公演時間なども時期や曜日によって変則的です。詳しくは上記の公式HPを見てください。
ロストカムイは古式舞踊✖️現代舞踊✖️デジタルアートの舞台でロストカムイ=人間の都合で絶滅してしまったホロケウカムイ、つまりエゾオオカミについての舞台。どちらかというと現代的な要素が多めの舞台で、映像と音が凄く良くて幻想的。迫力のある舞台で前の方で観るのがオススメです。*4現在上映されている中では一番入りやすい作品且つエンタメ性が高いと思います。
火のカムイの詩は阿寒湖に伝わってきた叙事詩(ユーカラ)を基に作られた作品。アイヌ語と日本語で語られる舞台。こちらもロストカムイと同じく映像や音楽が上手く組み込まれていて話に入っていきやすいです。三つの中では一番物語性があるというか…本当にこの地に伝わる昔話を聞いている感じ。物語だけでなく話の中に古式舞踊も組み込まれています。
古式舞踊は阿寒湖で受け継がれてきた古式舞踊のうち火、水、土、風、太陽の五つのカムイへ捧げる舞踊をみる事ができます。作中で登場した鶴の舞(11巻108話)も見ることが出来ます。三つの中では一番伝統的なスタイルの舞踊を観ることが出来ます。一番シンプルでもありますが、私はこの演目が一番好きでした。
ゴールデンカムイ的要素でいうとロストカムイと古式舞踊ですが、せっかくなら全て見るのがオススメです。どれも毛色の違う作品なのでそれぞれの面白さがあります。
カムイルミナ
昼間は観光船の発着地になっている場所が集合場所です。
阿寒湖ボッケ遊歩道にプロジェクションマッピングやシノグラフィーを使った体験型ナイトウォーク。自然と映像や音楽の融合がすごかったです。他ではなかなか体験できないものだと思うので阿寒湖の必須イベントだと思います!
こういう感じで森の中全体に色々なプロジェクションマッピングが!テーマパークみたい。昼間ウロウロしてたボッケ遊歩道を進みます。一応はじめに1組20名くらいで進んでいくのですがあくまでスタート順を区切っているだけなので入場後は自由に進んでいけます。きちんと物語があり、森を進むにつれ物語も進んでいきます。暗いのもあり、昼間に通った森の中とはまた雰囲気が違いました。物語も大人から子供まで楽しめるような内容になっています。暗くて上手く撮れなかったのですが入り口で渡される“リズムステッキ"というステッキを持って進んでいきます。このステッキから音が鳴ったり、物語に合わせて光ったりして物語への没入感も味わえます。また、リズムスティックがいい感じに照らしてくれるので足元もかなり暗い中ですが安心して進めます。
↓部分部分撮った映像をまとめたもの*5↓
プロジェクションマッピングを使っての音や光の演出、森の中に暮らす動物達、そしてアイヌ文化と色々なものを一度に楽しめます。かなり満足感のあるイベントです。シンプルに森の中がキラキラしてて綺麗で楽しい。
個人的な感想ですが
ラスト付近がやたらBABYMETALのライブみたいな演出でめちゃくちゃテンションが上がりました(笑)
カムイルミナは2021年は11月14日まで毎夜開催予定です。始まる時間などは日没時間によって変化します。また、カムイルミナのチケットはホテルの宿泊のセットかロストカムイとのセットチケットがお得なのでオススメです!私は今回ホテルの宿泊プランにカムイルミナのチケットが付いているものがあったのでそちらを利用しました。所要時間は大体30分くらいかな…もう少しかかったかも。湖のほとりを日没後に歩くイベントなので寒さ対策は必須です。
宿泊 ホテル阿寒湖荘
予約時からとっても丁寧な対応をしていただけてありがたかったです。前述の通り今回はカムイルミナのチケットがセットになったプランを利用しました。
凄い良いお部屋でした。1人なのにデカいベッドが二つもあって囲炉裏がありました。
折角なので着火して暖かいお茶と温泉まんじゅうを頂きました。最高だ…。よく眠れました。
お風呂も最高でした。2階に洗い場の無い(あるけど石鹸類は使用不可です)露天風呂、5階に広めの室内風呂があります。どちらも源泉かけ流し!2階は露天なのもありちょいぬるめでした。一生入っていられるくらいのぬるすぎず暑すぎない温度。5階のお風呂は熱めで最高でした。サウナはコロナ禍で使用不可。温泉大好きなので暇があれば風呂に入ってました。
今回は食事無しのプランでしたが、もし次回阿寒湖に来る機会があればまた泊まりたい!次は食事付きにしよう!!と帰り道に思うくらい良い宿でした。オススメです。カムイコタンからはやや遠めですがボッケ遊歩道や観光船乗り場には近いです。
お昼ご飯 両国さん
r.gnavi.co.jp鹿丼(1,500円)
お昼は鹿肉がどうしても食べたくてこちらに来ました!シンプルな鹿丼という感じで甘辛い豚丼系の味付です。
最近の鹿肉はかなり食べやすいです。低カロリー高タンパク質、味も美味しい。最高です。
夜ご飯 丸木舟さん
r.gnavi.co.jp野生丼(1,400円)
夜も鹿!鹿肉に行者にんにく等の野菜を卵でとじたものです。行者にんにくがきいていて結構パンチのきいた味。元気が出る系の味でおいしかったです。
内装も外装も素敵でした。お洒落〜。
おまけ(猫)
阿寒湖は何故か沢山野良猫がいました。屋根の上で日向ぼっこしてたりその辺をウロウロしてたりしてて可愛い…
特に可愛かった猫ちゃん達
子猫…!!!!
写っていませんがもう1匹居ました。5匹の子猫が戯れてて可愛すぎた。
親猫(多分)が近くで見守ってた。かわええ〜〜〜〜😭💕
阿寒湖はあまり範囲としては広くないですが、観光地・温泉地として見所が沢山あって楽しかったです。
ちなみに阿寒湖は刃牙の作者の板垣恵介さんの出身地でもあります。同氏は阿寒湖温泉観光大使でもあります。そこで、阿寒湖まりむ開館(インフォメーションセンター)には原画や等身大の刃牙がいます。
刃牙フィギュアの迫力も凄いけど原画の迫力も大です。
また、インフォメーションセンターでは阿寒湖周辺だけではなく道東付近のバスの時刻表などもあり、スタッフの方も親切に色々教えていただけました。困ったことがあればとりあえずここにいけば大丈夫。
大好きご当地Tシャツも無事購入。これ可愛く無いですか!?一目惚れしました。クマの中に描かれているのは阿寒湖の夕焼け。
キーホルダーを購入したら包んでくれたものが凄く可愛い…開くとアイヌ語やアイヌの物語が書かれていました。コタンにある『イチンゲの店』さんで購入しました。こちらの包装紙もこちらのお店のオリジナルみたいです。木彫り商品が沢山あって悩みました…!買い物もめちゃくちゃ楽しかったです。
今回、阿寒湖に20年ぶりくらいに訪れましたが昔と全然印象が違いました。施設も凄く綺麗になってるし活気がある温泉街って感じで…子供の頃の印象は本当にまりもくらいしかなかったのでこんなに楽しい場所だったんだな…と正直思いました。なんかもっと寂しい印象だったんです、正直…。
ゴールデンカムイの聖地巡礼としても、普通に北海道旅行としても楽しめる場所です。温泉もいいし、一日じゃ足りないくらい楽しめます。フロストフラワーも見てみたいし、ポロンノさんというアイヌ料理店にも行きそびれたので(混んでました。野田先生のサインがあるらしい。)また冬にリベンジしたいな…!
*1:
杉元たちが足元に咲く福寿草を見つけ、朗らかに寝転ぶ姿(※5巻第47話)。
— ゴールデンカムイ(公式) (@kamuy_official) 2016年5月11日
散歩中、その光景を思い出しふと足元を見ると、同じ黄色い花・タンポポが咲いていました。
ぜひ皆様も足元の春を見つけてみてくださいね。 pic.twitter.com/Rw2eb3vIT9
*2: 今週は休載のため【ゴールデンカムイ:舞台裏】春の花
7巻第64話。杉元一行が訪れた森に広がる、ロウソクの炎のような形の花。
皆様、何の花かわかりますか?
北海道では5月前後に咲く、ミズバショウです。
雪解けとともに咲く花なんですよ。 pic.twitter.com/lwFJk1HOJ9
*3:子供の頃遠足で阿寒湖に来たのです…
*4:劇場自体はすり鉢型でどこから見ても見やすいです。