ぼっちオタ放浪記

ゴールデンカムイ聖地巡礼、ポケふた巡り等の記録。ゴールデンカムイ本誌派。ネタバレある場合は記載。Twitter@pyonko0mimi

ゴールデンカムイ 聖地巡礼の旅 夕張編

去年の秋、夕張へ行きました!

 

夕張は電車が通っていないので行くとしたらバスか車。車で札幌からなら1時間半、旭川からなら2時間くらいで到着します。

札幌からバスで2時間かからないくらい*1

私は旭川から車で行きました。ルートは神居古潭から芦別ルート。

 

 

 

夕張が登場するのはコミックスで言うと8巻

江渡貝君編ですね。

今回行った石炭博物館の展示等は78話〜80話辺りに主に登場します。

 

 

博物館までの道のり

夕張は廃墟感のある町…1人で運転してると昼でもなんだか不安になります。車も人も少ないし廃墟が多いので…

でも昔はすごく栄えていたんだなぁ、という名残なんかが所々で見えたりして色々な意味で歴史を感じる町でもあります。

 

石炭博物館はそんな夕張の奥の方にあります。

ナビ通りに進みつつも工事現場みたいなところを通るのでめちゃくちゃ不安になります。

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『圧倒的な廃墟感に負けずドンドン進もう!』

との事で進むとたどり着けます。所々「この道通って良いのかな……?」って感じの道がありますが突き進みましょう。

 

10月下旬に行ったのですが、紅葉がとても綺麗でした。石炭博物館に向かう道中。

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原作でもちらっと登場した夕張川千鳥ヶ滝は紅葉の名所でもあります。

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ゴールデンカムイ8巻70話

千鳥ヶ滝は石炭博物館に向かう途中、かなり手前で通ります。

 

石炭博物館

大人:720円 子供:440円(現金のみ)

冬季休館(開館期間は年によって変わりますが大体4月中旬以降〜11月上旬まで)

火曜定休

【4~9月】10:00~17:00【10月】10:00~16:00

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入口にひっそりと杉元とアシリパさんがいます。

1階で受付、そのまま2階に進むとメイン展示が始まります。私が訪問した時は1階で特別展もやっていました。

 

 

2階

2階は石炭、炭鉱を通しての夕張の歴史が展示されています。展示品は多くないですが映像・写真が豊富で分かりやすい。かなり凝った感じで過去〜現在への繋ぎ方が上手です。

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2階で炭鉱で得たもの、失ったもの、そして夕張の歴史を学んでから地下へ……という流れが良すぎました。

人が割といたのであまり写真は撮れていません。


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やや違うけどトンネル内で乗っていたトロッコ(木製炭車)っぽい

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ゴールデンカムイ8巻79話

 

2階の展示が終わると地下へ進むためにエレベーターに乗るのですが、これが結構怖い!

実際の立坑へ向かうエレベーターを模したもので色々な演出があるのですが割と怖かったです…閉所恐怖症の人は乗らない方がいい。ディズニーシーのセンターオブジアースのエレベーターみたいなやつです。

わかってて乗れば全然怖くない。

 

 

地下展示室

 

ちょっと怖いエレベーターを降りると立坑を模した展示室に。

こちらでは実際の作業の様子などがわかりやすく展示されています。風が通っていてめちゃくちゃ涼しい。
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マネキンが結構リアルで沢山あります。音や声が流れたりしてリアルな感じ。


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漫画の中で出てた所っぽい感じの箇所も。

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ゴールデンカムイ8巻78話より

馬が炭車を運ぶ様子

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ゴールデンカムイ8巻78話より

手前に見える柱は打柱として使っていたものでしょうか。やや長いですがサイズ感が似てるように見えました。

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こちらにもトロッコ(炭車)。
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こういう感じで作業していたんだな〜ということがよく分かる展示です。
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実際に使用していた機械が大量にありました。

地下は資料の数もかなり多い。f:id:pyonpyonudon:20220321015614j:image
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原作内でも「戻し」の表現等がありましたが実際炭鉱事故もかなり多かったそうです。

 

地下一階の展示室は一本道でかなり長め。時代の流れに沿って進んでいきます。ゴールデンカムイの時代である明治期は手前。進む事に技術が確実に進歩していっていたのがよくわかります。

奥の方で削岩機のデモがあって30分に一度見られます。受付の方にかなり推されたので見ましたがかなり迫力があります!必見。

 

模擬坑道

国内唯一の模擬坑道。現在は閉鎖中。2023年度中には…とのことです。

2019年に火災が起きて閉鎖されています。2021年時点では復旧作業は完了していたそうですが安全確認の作業がまだみたいでした。

 

私は1度リニューアルしてすぐ(2017年)に1度伺いました。

中は薄暗くて結構怖かった記憶があります。ヘルメットを被ってはいるので「本格的ですね〜」と言ったら「本物だからね〜」と返された記憶があります(笑)距離はそんなに長くないので模擬坑道自体は30分もかからず出てこれます。展示、というよりは体験してもらうのが目的な感じ。本物の石炭も間近で見れます。リアルなので体感が湧きます。

こちらも閉所恐怖症の方は多分厳しいです。暗くて狭い。周りに人がいないとかなり不安になる。

 

公式HPは写真や解説があってわかりやすい。

夕張市石炭博物館|模擬坑道

 

 

どちらかというと聖地巡礼より、歴史を普通に楽しんでしまいました…それくらい充実した展示。

私の祖父は炭鉱夫だったそうで、こういう感じで働いていたんだなぁ…等と思って眺めていました。*2

また、夕張の財政破綻は当時中学生とかだった私にとっても結構衝撃的で記憶に新しいので改めて夕張ってこんな感じだったんだな〜なんて思って展示を見ていました。

20代後半以降の北海道生まれの人はきっと覚えているであろう「バリバリ♪夕張」のcmなんかもあり子供だったこともあり、印象ではバリバリな町だったんです。(冗談抜きで…)そんな町が財政破綻して今では廃墟の町…考えてみると物凄いことが起きてしまっていますよね。ニュースなんかを見ていても状況は悪化しているばかりなんじゃないかと思ってしまいますし険しいですね…。

その割に(?)ここの博物館は施設も綺麗で展示も工夫されていて、*3かなり力が入っているのが伺えました。模擬坑道もかなり良いので現在立ち入り禁止なのが惜しい。だけどその分再開した時に話題になって人が増えたらいいな、なんて思いました。

私自身、道内の博物館の中でもかなりオススメな博物館だなと思っています!ある意味1番の展示品は最早現在の夕張市そのもの……ということをこの博物館を実際訪れると肌で感じられます。帰りの道のりは来る時とまた違った印象になると思います。

 

 

おすすめのお店

 

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夕張から少し行ったところにある由仁町三好焼菓子店さんは古民家をリメイクした小さくてオシャレな洋菓子店。結構有名みたいです。

難点は車じゃないと行けないという所でしょうか…周りは畑で特に目立つものものもないのでかなり気にして運転していないと見過ごします。

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シンプルな焼き菓子が多かったです。品物の種類は豊富。

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焼き菓子のことはあまり分からないのですが美味しかったです……(頼りにならない食レポ)

バターっぽい重くて甘い食べ物が苦手なのですが、心地よい程度のバターの香りと甘すぎない味で美味しかったですし、お土産にも喜んでもらえました。

 

夕張に行った際は是非。

他にも意外と(失礼)お洒落なカフェランチやがっつりラーメンが食べられたりお店は割とあります。炭鉱らしいものでいえばホルモンでしょうか…

 

 

 

 

 

 

 

*1:北海道中央バス

*2:働いていたのは芦別の炭鉱。優秀者として表彰もされていたり…そもそもそんな物があるとは。

*3:2018年にリニューアルされたばかり